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ルウとポノポノ

 

ルウは、モグさんのいえにやってきました。
モグさんは、あまりげんきがありません。
てと、あしと、こしがとてもいたいのです。
つえをついて、ゆっくりゆっくりあるきます。
「どっこいしょ」とたちあがり、「あいたたた…」といいながら、ゆかにおちたものをひろいます。
モグさんは、すてきなおにわをもっています。
たくさんのはながさいていて、いつもいいにおいがしています。
ルウは、モグさんのおにわがだいすき。
でも、モグさんとおしゃべりするのは、ちょっとこわい。
だからルウは、いつもそとからそっと、おにわをのぞいているのです。
モグさんのいえに、ときどきくまのおいしゃさんがやってきます。
モグさんは、くまのおいしゃさんのところまで、でかけることができないのです。

​(本文より抜粋)

 

 地域の医療問題を絵本を使ってわかりやすく問いかけた「くませんせいのSOS」。その続編が「ルウとポノポノ」である。今回もNPO法人地域医療を育てる会 理事長 藤本晴枝氏が、絵も文章も全て手掛けている。

 前回に変わって、主人公のひとりはウサギの少年だ。柔らかさを増した色鉛筆のタッチで固くなりがちなテーマを、優しく表現している。

​ 左の動画は、前作「くませんせいのSOS」を使った中学校での道徳の授業での感想や意見のスライドショーである。今作もまた、各学校や公共団体での教材として多数利用されている。

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